身につくのに◯年かかる?美しく魅せるための難しすぎる花魁の歩き方

身につくのに◯年かかる?美しく魅せるための難しすぎる花魁の歩き方

昔の花魁がものすごく歩きにくそうな高下駄を履いている写真を見たことはありませんか?

歩くだけでも大変そうですが、実際に花魁はどのように歩いていたのでしょうか。

今回は、そんな花魁の歩き方についてご紹介します。

花魁の歴史は深かった。どんな風に歩いていたの?

花魁は江戸の吉原において遊女のトップとして存在していました。

そんな高貴な遊女である花魁になるためには道のりもかなり厳しかったと言われています。

歩き方をご紹介する前に、まずはそんな花魁道中に関してご紹介していきます。

花魁道中とは

花魁道中とは、花魁ならではのしきたりの一つで、揚屋や引手茶屋まで馴染の客を迎えに行くことです。

3枚歯の高下駄を履いて、美しく着飾った花魁が10分程度の道のりを小1時間もかけて歩いていきます。

これができたのは最高格の花魁と、その下の格子だけでした。

普通の客は引手茶屋に行き、案内で花魁のいる大見世へ向かいますが、上客になると揚屋で指名した花魁が花魁道中で迎えに来てくれて一緒に大見世へ戻っていきます。

この一連の様子を旅と見立てて道中と呼ばれ、花魁道中という言葉ができました。

なぜ花魁道中を行うのか

花魁道中は見習いの禿(かむろ)や、遊女の妹分である若い遊女の新造(しんぞ)、その他にも大勢の妹分などとりまきを花魁の脇を固めて行います。

馴染み客を迎えに行くだけのものですが、これは花魁の威厳を保つためのものとされ、しきたりとされていました。

当時は最高格の花魁と会うだけで今でいう数十万円が必要でした。

その他にも花魁の揚代、芸者や祝儀、酒代など一晩で40両(約300万円~500万円程度)支払うことも。

客は大金を払い花魁道中を行うことによって周りから優越感を味わい、花魁もお金持ちの上客が増え、周りにアピールできるとし、どちらにもメリットのある行為でした。

花魁の実際の歩き方

20歳の思い出に!花魁姿で成人式の前撮りができる京都のスタジオ

花魁の歩き方は八文字で歩き、習得に三年かかると言われています。

この八文字は二種類あり、黒塗りの三枚歯の高下駄を履いて歩きます。

この花魁の歩き方は客を迎えに行く花魁道中の際にしか行わず、この歩き方で迎えに来てもらえる客は上客であった証拠とされています。

内八文字

内側から足を踏み出すため、動きが小さくおしとやかで美しい足運びとされています。

踏み出す足のつま先を内側に向け、八の字を書くように歩きます。

この際、下駄の裏を見せないようにするのが内八文字の歩き方となっています。

外八文字

外側から大きく足を踏み出すため、派手な印象を与える歩き方です。

踏み出す足のつま先を内側に向け、外側へ蹴り出すように八の字型に歩きます。

この際、下駄の裏を見せるようにするのが外八文字の歩き方となっています。

この外八文字は非常に難しく、習得するのに最低でも3年はかかると言われています。

花魁は歩き方をマスターするのも一苦労だった

いかがでしたか?

花魁の歩き方とそれにまつわる花魁の歴史をご紹介しました。なるだけでも大変な花魁ですが、歩き方をマスターするのにも、とてつもない努力が必要だったのですね。

花魁の歴史について、さらに詳しく知りたい方はこちらも参考にしてくださいね。

豪華絢爛は嘘だった!知られざる花魁の”本当”の歴史